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続・暇つぶし

2008/12/23
この記事を書くのも3回目になりました(・x・)ノ ※書いては消えたり途中で消したりしたりorz
紫のが何かいいたいそうです。


以下駄文。以前の記事の続きになります~。
紫雷←
お久しぶりですこんばんは! 
最近構ってくれる人がいないのでずっと倉庫の杖磨く毎日です。
+5マイトスタッフとか綺麗になったよ!

…もしよかったら、この前怒られて途中までだったお話、聞いてくれませんか?
最後まで言わないと気持ち悪いですし・゚・(ノд`)・゚・。
暇だったらでよいので、お付き合いくださいな












  ===


「ええ、イレーヌのお兄ちゃんのイレンよ」
「おにい…ちゃん?」
 改めてそう呼ばれると、なんだか気恥ずかしい。
 僕は腰を屈めてイレーヌと同じ目線の高さにする。
「初めまして。僕、イレン。おにいちゃんだよ。これからよろしくね、イレーヌ」
「おにーちゃんー!」
 僕の足に抱きついて、きゃっきゃと笑う。可愛いなぁ、イレーヌ。思わずふふっと笑みがこぼれる。
「イレーヌいくつ?」
「うーとね、よっつになったのー」
 言って、えへへと笑う。無邪気で、天使のようだって言いたくなった。
「ついこの間四つになったのよ」
「へえ、そのときに行けれれば良かったな」
 自分の都合なんかで修道院は抜けられないから仕方ない。
 僕はイレーヌの頭をよしよししてあげる。
「ほら、イレーヌもう8時よ。寝る時間だから早く歯を磨きなさい」
「はーい」
 イレーヌは素直に洗面所のほうまで走っていく。とたとたと走る姿は、ちょっと危なっかしい。
「イレンはどうする? お夕飯にシチューがあるわよ」
「うん、久しぶりに母さんのシチューが食べたいな」
 僕は母さんの作ったシチューをじっくりと味わいながら、6年間のことを話した。話しながら。色々あったんだなぁと再認する。過ぎてみるとあっという間だった6年間。その年月の中にも変わらないものがある。また、ここに帰ってきて母さんの顔が見れて良かった。
「ところで…」
 食べ終わったシチューの皿を台所に運びながら、気になったことを口にする。
「イレーヌも僕のように冒険者になるの?」
 このミッドガルドでは、旅をしないものと旅に出る冒険者とに分けられる。僕はもちろん冒険者。冒険者ギルドにも入っている。
「え、ええ。でもイレーヌもまだ子供だから、まだその話はいいわ」
「でも冒険者になるなら早いほうがいいよ。転職の準備も」

  バン!

「あの子はまだ子供なのよ。そんなこと関係ないわ!」
 いきなり響いた、テーブルを叩く音。母さんが珍しく語気を荒げている。ぼ、僕何か気に障ること言った?
「か、母さん…?」
 恐る恐る顔を見る。すると、はっと気付いたように目を逸らした。
「い、いえ…あの子にはまだ早いって思ってるだけよ。女の子だし、なるべく危ないことはさせたくないもの」
「…そうだね」
 この話題はここで打ち切ったほうが良さそうだ。それにしても珍しいなぁ、母さんが怒るなんて…。
「イレン、長旅で疲れてるでしょ。部屋は綺麗にしてあるから、ゆっくりお休みなさい」
「…うん」
 ちょっと釈然としない気持ちのまま自室への階段を上がって行った。
 僕の部屋は、あのときと全然変わっていなかった。わがままを言って屋根裏に作ってもらった部屋。月が、ベッドから綺麗に見える。よく寝転んで月を眺めていた。また、同じようにできるかな?
「あれ…。新月か」
 曇りない夜空だったけれど、月は全く見えなかった。どうやら新月のようで、代わりに星々がより輝いて見える。星より、月が好きなんだけどな…。
 ベッドの横には、机と椅子がある。アコライトになるときに勉強した教本やノートもそのままだ。僕は椅子に座って今日の出来事を反芻しようと思った。こんなに楽しくて嬉しい日は、しっかり心に刻んでおきたい。
 ──狩りから帰って清算中のこと。将来何になるかをお互い言い合ってた。アルマは清算をしながらだったけど。

「はい、これ今回の戦利品ね。早くローグになりたいもんだわ」
「受け取りましたー」
「ヒュリスはローグになるんだぁ。レイガさんと同じアサシンじゃないの?」
「お兄ちゃ…兄さんみたいなアサシンも。憧れるわ。でもね、アタシは盗むことに特化したいのよ! スティールコインでうはうはしてやるわっ」
「そりゃまた小さい夢だなぁ?」
「なんだってこのぼけマジシャン!」
「まぁまぁ…」
「ラウルは何になるのー?」
「俺か、俺はな。ミッドガルド一のウィザードになってやるよ。強力な大魔法を習得してモンスターを大量に殲滅する…ククク。唸るストームガスト、轟くロードオブヴァーミリオン…」
「ら、ラウル!? なんか黒いのでてるよ!」
「ラウルの分、これで全部ですね。戴きます。カヴァルのはどれです?」
「ん…。おれ、ハンター。鷹を飼いたい…」
「鷹かっこいいもんねー」
「…いや、非常しょ…ゲフンゲフン」
「カヴァル、そのわざとらしい咳払いはなにっ!?」
「はい、アルマ。わたしはねぇ、ナイトになりたいな。皆を守る壁になるの。わたしの防御力と体力で、何人たりとも通さないの!」
「へーぇ、ニニアらしいじゃない」
「そうだな、前衛がしっかりしてくれていると助かる」
「僕は」
「プリーストだろ?」
「プリーストしかないでしょ」
「言わせてくれたっていいじゃないかぁー」
「早く辻支援いっぱいできるようになるといいね、イレン」
「…うん、ありがとう」
「アルマは、アルケミストになります。アルマが造ったポーション、皆に飲んでもらいたいです。もちろんイレンには青ポーション投げますよ!」
「ほんと? 頼もしいな」
「楽しみに待ってるぞ」
「──ねぇ、僕達将来が楽しみだよね」

 ──……。
 夢に向かって歩き出している僕達。もっと皆と、世界のいろんなものが見たい。喜びを共有したい──そう思ってるのは、僕だけじゃないよね?
 そんなことを考えながら、僕はまだ夜空を眺めていた。夜空を眺めるのも久しぶりだ。なんだか、星がざわめいてるように見える。様子が違う星々に胸騒ぎがした。なにかあるのかな…?
 明かりを点けないままでいた暗い部屋に、光が差した。誰かがドアを開けて、廊下の光が入ってきたのだ。
「?」
 ドアを開けて入ってきたのは母さんだった。逆光で顔は見えない。
「イレン…。まだ、起きていたのね。寝ていれば何も知らずにすんだでしょうに」
 一体、母さんは何を言っているんだろう? いつもの母さんとは違う、凍ったような冷たい口調だ。感情を押し殺しているようでもある。
「何、母さん。…っ!?」
 母さんの後ろのドアから、黒い服を着た人たちが4人、入ってきた。
 僕は思わず立ち上がり警戒する。ガタン、椅子が倒れた。
「イレーヌのためなの…。ごめんね。母さんはイレンのことも大切だけどイレーヌはもっと大切なの」
「母さん、一体何を言ってるの!?」
 目が明るさにも慣れてきて、どうやら体格のいい男が4人いるとわかった。母さんは黒服の男達に尋ねる。
「話してもいいかしら…?」
 4人の中の一人が頷く。母さんは僕のほうを向いて話し始めた。顔は、見えない。
「イレン、よく聞いてね。ここリヒタルゼンにはレッケンベル社があるでしょう? そのレッケンベルで、実験を行うそうなの。人が神に近づくため、ただの人間を凌駕する人間を造るため…だったかしら。そしてその実験は、危険が伴う上にまだまだ開発段階なのよ。それで…人体実験が必要なんですって。ある程度成長した若者の身体が必要らしいのよ…。この街でそのくらいの若者は、あなたたちくらししかいないの。ごめんね、イレン」
 まさか。(あなたたち)って…?!

 ゾッ…。

 僕は全身の体温が冷めていくのを感じた。
「そ、それじゃあ、今回の招集は…」
 母さんが頷くのがシルエットで分かる。
 人体実験のための、招集。若者を集めて実験に使う。…そんなこと。
「許されないことじゃないの?! 人として、そんなことやっちゃいけないよ! 人の命を何だと思ってるんだ! そんなこと、社長が許しても聖職者の僕が許さない!」
「イレン…。諦めて頂戴。もうレッケンベルのほうでは決定事項なの。あなたを献体すれば、イレーヌだけは見逃してくれるって…」
「そんなの、どこに保障があるんだよ、母さん!」
 男たちが無言で僕のほうに迫ってきた。捕まえて、研究所まで力づくででも連れていく気だ。逃げないと…!
「『ルアフ!』」
「!!」
 聖なる青い光が部屋の中を一巡する。暗いところに目が慣れている男たちには、とてもまぶしいはずだ。僕は母さんの話の途中から片目をつぶっていた。今、閉じていた片目を開く。…見える!

 ガシャン!

 椅子を掴んで窓ガラスを叩き割る。そして、覚悟を決めて飛び降りた。
「──ッ!」
 声を押し殺して転がって着地する。石畳にぶつかった瞬間、肺の中の空気が全部出てしまったような衝撃がきた。2階から飛び降りたのは初めてで、全身が痛い。ガラスの破片が何枚か刺さったようで、血が出てきている。窓を見上げると男たちが身を乗り出していた。暗くて僕が見つからないらしく、キョロキョロと見回している。
 ──新月万歳!
「『速度増加!』」
 ヒールで傷を治してる時間なんてない。みんなは…大丈夫だろうか!?
 僕は月のない夜の街を走り始める・


  ===


 街を走っていて、建物の影に人気があった気がした。もしかして皆かもしれないなと思って近づこうとしたところ、
「むぐっ?!」
 ──後ろから口に腕を回された! 暴れようにも声は出せないし、力が強くて振りほどけない。僕は、ここで捕まって実験体にされるのか?! いやだ、いやだいやだ──!!
「おれだ」
 僕の口をふさいでいた人が、顔を耳に寄せて言った。この声は、カヴァル!
 相手がカヴァルだと分かって込めていた力を抜くと、カヴァルも腕を緩めてくれた。って、
「カヴァル大丈夫なの?!」
 カヴァルは右目の上を怪我していて、流れる血に目をつむっていた。他にも所々怪我をしている。
「静かにしろ…」
 そういってカヴァルはずるずると座り込む。僕も、「ちょっと休もうか」と腰を下ろす。思考の隅に警戒することは置いておく。カヴァルも敏感になっているようで、いつもののんびりとした雰囲気がない。
「『ヒール』」
 声は抑え目に、癒しの御手をカヴァルに近づける。傷は暖かい光に包まれて治っていった。
「助かった」
 ふぅ、とカヴァルは息を吐いた。
「…イレンは大丈夫か?」
 そう言えば、僕も飛び降りたときにあちこち怪我をしていたんだった。
「でも、カヴァルに比べれば大したことないしさ、」
「おれの傷はイレンが治した。イレンが傷ついてるのは、いやだ。皆も悲しい」
 僕の頬の傷をなぞったあと、僕の腕を取ってぎゅっと握る。
「ッ…!」
「イレンは嘘が下手…」
 そこッ! 打撲してるかもしれない場所だよっ! 痛かったけど、見つかることも考えると声は出せない。
 カヴァルは法衣の上からでも僕が怪我しているのが分かったらしい。
「無理しない」
「~~~ッ!」
 カヴァルが人差し指で僕の怪我を押す。ぐりぐりと。僕はしぶしぶ自分にもヒールをかけた。光に包まれて暖かくなって、痛みが消える。
「ねぇ、カヴァルも追われた?」
 さっきの黒服の男たちと母さんの言ってたこと…。気になって仕方ない。
「あぁ、変な奴らが襲ってきた」
「うそ!?」
 カヴァルが口に指を当てる。
「…ごめん」
「うそじゃない。身の危険を感じたから逃げてきた」
 どうやらカヴァルは実験のことなどは知らないらしい。僕は母さんが言ったことを話した。…本当のことかどうかは分からないけれど。
「…そうか」
 カヴァルはしばらく考えていた。
「イレンの母さんが言ってることが本当なら。…無事なのはもうおれたちだけということも考えられる」
 心臓がきゅっと締まる思いがした。ざわっと鳥肌がおこる。みんな…!
「あくまで可能性だ。まだ、街を逃げ回ってるなら…合流しないと」
「…そうだね」
 僕達は立ち上がった。ここで座り込んでいても埒が明かない。でも、逃げられるんだろうか?
 …いきなりカヴァルが僕の頭を寄せて、頭突きを。
「ッ~~!」
 痛い。おでこがじんじんする…。
「イレン。変なこと考えるな。前とおれだけ見てるがいい」
 そう言って、力強く笑った。普段は見られない、頼りになる笑い方。そして、カヴァルは余計なものは見るな、と付け加えた。僕も、頷く。

  …スッ。

「!!」
 衣擦れの音がする。僕達はとっさに息を潜めて音の方向を探す。

 ザッ、ザッ…。

 どうやら僕達は見つかったのではなく、ただ通り過ぎているだけのようだ。でも、こんな夜に誰が通り過ぎているんだ…?
 僕が顔をだそうとしていたけれどカヴァルに止められた。確かに、カヴァルの髪色のほうが目立たないだろう。
 物陰に隠れていたけれど、カヴァルが少し身を乗り出して見る。
「!」
 カヴァルの目が大きく見開かれる。い、一体誰だったの?! カヴァルが身体を戻してこっちを向くけれど、すぐには教えてくれない。
「…騒ぐなよ」
 僕は無言で頷く。
「レイガさんが、…ヒュリスを抱えてた」
「それは…安全なんじゃないの?」
 レイガさんは強いし頼りになるんじゃないかなぁ。なにより、妹思いだし。
 カヴァルは首を振る。
「本当にレイガさんだったら、問題ない。でもヒュリス…ぐたっとしていて力がなかった。気絶していると思う。抱え方もおかしかった。普通なら、こう」
 そう言って腕を前に出して赤ん坊を抱えるように構える。レイガさんならそうするだろう。
「だけど、さっきは片手で脇に抱えてた。こんなふうに。…ありえない」
「確かに…」








雷千→
…おい。お前が起きてるのがありえねえよ。


紫雷→
わっ! 千ぃ兄ぃ…また驚かさないでよ。


雷千→
寝ろ。あと黙れ。


紫雷→
…ハイ。
03:40 駄文 | コメント(0) | トラックバック(0)
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